
第37回 サスケ・アカデミーとの交流
ついにジンクスを越える
2018年は前回の将棋を通じた出会いもあり、私にとっては公私ともに充実した年となった。
そのなかでも特筆すべきこととしては、1年通して入院をしなかったことに尽きる。
つまり7月を迎えた時点で、サスケ工房に入って初めて1年を超えての継続勤務を成し遂げることができたのである。
成し遂げるという表現は、一般的な感覚だとかなり大袈裟な表現かもしれないが、5年連続入院で毎年のように思い悩まされていた自分にとっては、一つのヤマを越えた記念すべき瞬間でもあったのだ。
その後のモニタリング面談では、Hさんと相談支援員さんへ先の将棋大会の結果のことと合わせて、私の思いの丈をたくさん話した。
「なんか目が輝いていますね。三浦さんの活き活きとしたお話しを聞くとこちらも元気をもらいます」
Hさんが笑いながらそう言うと、相談支援員さんも横で大きく頷いていた。
気がつけば1時間近く話し込んでしまっていたが、個別支援計画についても初めて目標の筆頭が体調面から業務面に逆転する形となった。
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