
最終章 あれから18年、今思うこと
「あれからもう18年か」
今、私の胸の奥にはさまざまな情景が浮かんできます。
突然歩けなくなったあの日。
病室の窓から見た空。
退院しても何もできず、ただ天井を見上げていた日々。
そして、サスケ工房のドアを初めて開いた瞬間。
すべてが昨日のことのように思い出されます。
18年前、私は“絶望”という言葉をそのまま体現していました。
自分の足で立つことができない現実を受け入れられず、
「もう人生は終わった」と思っていました。
家族の前でも笑えず、誰かに会うのも怖くて、外出することさえ避けていました。
そんな私が今こうして、仕事を続け、仲間に囲まれ、自分の言葉を誰かに届けている
――それは決して、奇跡なんかじゃありません。
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